■治療法

 

現在のところ根本的な治療法はなく、対症的治療に限られます。良好な栄養状態を保ち、長期間にわたる呼吸器や消化器疾患の予防と治療が重要です。発汗過多により、脱水症状を起こしやすいため、運動時、気温が高い時には、水分と電解質を充分摂取する必要があります。

 

 

呼吸器障害に対する治療

 

気管支拡張剤、トービイプルモザイム高張食塩水の吸入療法や胸部理学療法などにより、粘稠な気管支分泌物の排除をはかる。マクロライド少量長期投与治療法により、気道炎症の改善をはかる。呼吸器感染を起こした場合には、積極的な抗生物質による治療を行う。

 

膵外分泌障害に対する治療

 

消化酵素(リパクレオン)やビタミン類を服用し、正常な成長のために十分なカロリーとタンパク質を得る必要がある。成人の約15%では、糖尿病を発症するため、必要に応じてインスリン投与を行う。 

 

胎便性イレウスに対する治療

 

高浸透圧性造影剤を浣腸し、胎便を溶かす治療が行われるが、改善しない場合には手術が必要である。

 

 

 

 

 

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